正直に言います。
これは今でも自分で説明できない話です。
自分がまだ小学校に入る前、たぶん5〜6歳くらいの頃。
ある日、部屋の中でぼんやりと天井や壁を眺めていました。
すると――
そこに「立体の箱」が浮かんでいたんです。
夢でも幻でもなく、
透明でもなく、でも現実とも少し違う感じ。
ただ「そこにある」のが当たり前すぎて、
当時の自分はまったく驚きませんでした。
むしろ、
「え?これって誰でも見えるものじゃないの?」
そんな感覚。
気になって姉に聞いてみたんです。
「ねえ、あそこに浮いてる箱、見える?」
返ってきた答えは、
「何それ。見たことないけど?」
その瞬間、初めて理解しました。
――あ、これ見えてるの自分だけなんだって。
怖くはありませんでした。
不思議でもなく、ただ「そういうものなんだ」と思っただけ。
ところが。
小学校に入学した頃から、
その箱は一切見えなくなりました。
探しても、集中しても、
二度と現れることはなかった。
あれは何だったのか。
子どもの想像力?
脳の錯覚?
それとも、子どもだけが見える「何か」だったのか。
大人になった今でも答えは出ません。
でも一つだけ確かなのは、
「あの箱が見えていた世界」と
「今生きている世界」は
どこか決定的に違う、ということ。
もしかすると、
成長するっていうのは
「見えなくなるものが増えていくこと」
なのかもしれません。
あなたはどうですか?
子どもの頃にだけ見えていたもの、ありませんか。
