悪友の一言で人生が変わったスキーの話

寒いですね。
先週は大雪警報も出て、各地で雪、雪、雪。
雪といえば――そう、スキーです。

私もスキーは好きです。
(ダジャレではありません。念のため)

若いころは、雪が降り始めたというニュースを聞いただけで
「行くか」と板を持って飛び出していました。

初めて野沢温泉スキー場に行ったのは高校2年生の頃。
当時はバスツアー全盛期で、
夜中にバスに揺られ、途中のトイレ休憩で夜食を食べるのが定番コース。

夜中なのに、売店も食堂も元気に営業中。
「今は何時だっけ?」と思いながら食べる蕎麦は、
なぜか異様においしかった記憶があります。

早朝にスキー場へ到着。
ホテルには入れないので荷物だけ預け、
眠気とテンションだけでゲレンデへ。

初心者なので急斜面は避けたいところですが、
悪友がこう言いました。

「頂上まで行けば、林間コースがあるから大丈夫」

その言葉を信じたのが、人生で数ある失敗のひとつです。

最初は順調に林間コースをゆっくり滑っていたのですが、
突然、目の前に現れたのは――
落ちたら人生観が変わりそうな絶壁。

「ここ、来ちゃダメなとこだよね?」
と思った時には、もう遅し。
引き返すこともできず、覚悟を決めて滑るしかありません。

後で知りました。
そこは シュナイザーコース という名前の、
初心者に優しくない場所でした。

下り切るまでに約1時間。
脚はガクガク、心はボロボロ。
その日はもう燃え尽き、スキー終了。

……普通なら、ここでスキーを嫌いになるはずなのですが。

なぜかこれが引き金となり、
スキーにドハマり。

ボーナスが出るたびに板や道具を買い、
毎週のようにスキー場へ通う日々が始まりました。

そして現在。

年を取ったのか、
あれほど好きだったスキーにもすっかりご無沙汰。
気づけば、板を履いていない期間は20年。

滑れるかどうかは、正直わかりません。
でも――

今年は久しぶりに、
また絶壁に会いに行こうかな
と思っています。

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