何もなかったあの頃が、今思えば一番楽しかった

今日は昔の話をします。

まだゲームもスマホもなく、
子供たちが外で遊ぶのが当たり前だった頃の話です。

岐阜県の板取川へキャンプに行ったことがあります。

ここの川が、とにかく綺麗だった。

水は透き通るように澄んでいて、
淵になっているところを覗くと、

無数のアユが泳いでいる。

それも、今にも手で捕まえられそうなくらい近くを泳いでいる。

「こんなに魚がいるのか!」

子供心に大興奮。

あの光景は、何十年経った今でも鮮明に覚えています。

今も同じくらい魚が泳いでいるのかな。

もう一度、あの場所へ行ってみたいものです。


昔は、自宅の近くでも普通に自然を感じることができました。

近所の用水路を覗けば、

アメリカザリガニが無数にいる。

本当に数が多くて、
用水路の幅いっぱいにザリガニがいて、

赤く染まっているように見えるほど。

今考えると、かなりの光景です。

当時の私はというと、

ザリガニを足で踏んで遊んでいた。

今思えば、

なんてことをしていたんだ。

ザリガニさん、ごめんなさい。

さらに、ザリガニの尻尾をちぎって
それを鯉釣りの餌にしていた。

今なら絶対にできません。

でも当時は、

「釣れるかな?」

くらいの感覚。

子供って残酷です。


そして、友達と

誰が巨大なウシガエルを捕まえるか競争したこともある。

これがまたデカい。

子供からすれば、

ちょっとした怪獣。

そんなものを捕まえてどうするのか?

普通なら逃がすところですが、

私が考えたのは――

自宅へ持って帰る。

そして、洗濯機の中へ。

今考えると、

なぜ洗濯機?

当然、母親からは猛烈に怒られました。

そりゃそうです。

家に帰ったら洗濯機から巨大なカエルが出てくる。

おふくろからすれば、

「何してるの!」

ですよね。

今なら私も同じことを言います。


川へ釣りに出かけて、
流されて100メートルくらい下流まで行ってしまったこともあります。

一歩間違えれば、

普通に死んでいた。

それでも当時は、

「怖かったなぁ」

くらい。

今思えば、

もっと怖がれ。


ゴミだらけの用水路を素足で歩いていて、
ガラスの破片で足を切ったこともあります。

血が出ているのに、

「唾つければ治るよ」

なんていう、今では考えられない迷信を信じていた。

衛生面?

そんなものは知らない。

とにかく遊ぶ。

それが子供の頃の私たちでした。


もちろん危険なこともたくさんありました。

今振り返ると、

よく生きていたな。

と思うこともあります。

でも、不思議なんです。

危険なことも多かったはずなのに、

あの頃のほうが何百倍も楽しかった。

川で遊び、
魚を追いかけ、
ザリガニを捕まえ、
カエルを追いかける。

何か特別なものがあったわけではありません。

ゲームもない。

スマホもない。

YouTubeもない。

でも、

自然があった。

そして、一緒に遊ぶ友達がいた。

それだけで十分楽しかった。


今の子供たちは、ゲームやスマホなど
昔とは比べものにならないほど楽しいものに囲まれています。

それはそれで、とても便利で楽しい時代だと思います。

でも、昔を知っている私からすると、

何もなかった時代も、悪くなかったよ。

むしろ、

最高に楽しかった。

川で魚を眺めているだけでワクワクした。

ザリガニを見つけただけで興奮した。

カエルを捕まえただけで大事件だった。

今思えば、

お金なんてほとんど使わずに
一日中遊んでいた。

そして夜になって家に帰ると、

疲れ果てて爆睡。

あの頃は、それが当たり前だった。

今では自然も少なくなり、
子供たちが外で遊ぶ機会も減っているのかもしれません。

だから、昔の子供たちにとっては当たり前だった、

「何もないけど、何でも楽しい」

そんな時代があったことを、
今の子供たちにも少しだけ伝えてみたい。

……ただし、

100メートル流される遊びだけは、絶対にマネしないでください。

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